研究設備環境

ここでは、先進材料ハイブリッド工学研究室が所有する、日本でも先端をほこる装置群についてご紹介します。研究において、基本的な計測はほとんど研究室で行うことが可能で、研究にストレスを感じさせることはありません。

注意: なお、基本的には研究室内でよく使用しているものですので、お貸しできる時間はありません。もし、どうしてもということであれば、必ず研究室の長の先生を通じ、米澤へ依頼してください。サンプルの素性を明らかに把握し、消耗品の購入執行、不具合の責任などはそういった方のみがとることができると認識しています。学生諸君の間での直接の貸し借りはご遠慮いただいています。
If you want to access our facilities, ask your supervisor to talk with Prof. Yonezawa.

設備紹介

P1000051

グローブボックス (美和製作所)

酸素や水分を嫌う物質を取り扱うための装置。このボックスの中で試薬を混合したり、フラスコに入れたり、逆に生成物を取り出したりします。中は窒素で置換します。横にある丸いボックスから出し入れします。空気中で不安定な物質もこの中で取り扱えますよ!

P1000050

X線回折装置(リガク MiniflexII)

粉末X線回折測定を行い、物質の同定、結晶系の観測などを行います。X線の管理区域がこの装置内に限られるタイプで研究室にも置くことができます。

P1000021

質量分析装置(マルチターン型 InfiTOF)

この質量分析装置はTOFタイプですが、TOF管が8の字型になっており、吸い込まれたイオンがより長い距離を飛行できるシステムになっています。そのため分解能が高いメリットがあります。

P1000035

TG-DTA(島津)

熱天秤と呼ばれる装置で、加熱しながら生じるサンプルの重量の変動を測定する装置です。金属の酸化、有機物の分解が生じる温度を知ることができます。

P1000027

超純水製造装置(ORGANO/ELGA)

超純水を水道水から直接作る装置です。北大の水質があまりよくないため、イオン交換樹脂を多段階に組み込んだものになっています。超純水を簡単に作る装置です。メンテナンスは欠かせません。

P1000042

紫外可視分光光度計(JASCO)

紫外可視領域の光の吸収をみる装置です。主にナノ粒子分散液の吸収・散乱を評価しています。ナノ粒子合成のときに最初に利用する分析器です。

Perkin

紫外可視分光光度計(Perkin)

光路の長いタイプの紫外可視分光光度計です。JASCOのものよりも精度がよいと思って買いました。外国製なので大切に使ってほしいです。

P1000029

カーボンコーター(真空デバイス)

サンプル表面に導電性を持たせるためのカーボンコーティングをする装置です。シャープペンシルの芯をカーボン原料とすることができます。

P1000041

スパッタリング装置(真空デバイス)

物体の表面に金属の微細粒子を堆積させ、導電性をその表面に与える装置です。SEM観察の際によく用いられます。

P1000040

オゾンクリーナー(Filgen)

基板表面の有機コンタミネーションを除去するためにオゾンを発生させて表面を正常化するクリーナーです。積極的に酸素を導入することもできます。

P1000049

エバポレーター(EYELA)

分散液や溶液から溶媒だけを取り除くための減圧装置です。フラスコを回転させながら減圧し、突沸を防ぎながら溶媒だけを留去します。

P1000026

恒温乾燥器(AS ONE)

ガラス器具などを乾燥させるために110℃にまで昇温している装置です。あけるときには気を付けましょう。乾いたら器具は取り出しましょう。

AS ONE

管状炉(AS ONE)

雰囲気を制御して加熱することができるプログラム式の管状炉です。ペーストの焼結などに用いられます。最近2台めが導入されました。

AS ONE2

紫外光照射装置

光触媒反応の光源や高分子の重合に用いられる水銀・キセノンランプです。強い光が出ます。

P1000039

真空乾燥器(ヤマト科学)

真空でものを乾燥させるために使う装置です。横にトラップと下に真空ポンプが備え付けられています。稼働率高いです。しかし、ずっとサンプルを置きっぱなしにはしないように。

P1000038

蛍光分光光度計(JASCO)

ナノ粒子の蛍光挙動について測定できる装置です。3次元スペクトルも測定できます。蛍光についての計測機器がもっと増えるといいんですが。

P1000048

ペースト製造用装置(スターバースト)

固体乾燥粉の凝集を解いて、単分散としてインク・ペーストを創る装置です。大学にあるのは珍しいと思いますよ!

hir

冷凍保存用冷凍庫(ハイアール)

冷凍しておかなければならない実験用物品・固体を入れてある冷凍庫。

full

小型マッフル炉(フルテック)

小型マッフル炉です。空気中で高温まで加熱したい場合に使います。プログラムすることができます。

P1000030

高速遠心機(TOMY)

高速で遠心し、微粒子と溶媒とを分ける装置です。もともとバイオ用のものですが、私たちは微粒子に使っています。

asone

加熱プレス装置(AS ONE)

加熱しながら圧力をかけるための装置です。燃料電池触媒の製造や、微粒子の圧粉体の作製に用いています。

P1000028

マイクロ波照射装置(グリーンモチーフ)

マイクロ波で化学反応をさせる装置です。小さい反応容器で行うものですが、効率のよいマイクロ波照射が行えます。

P1000022

YAGレーザー

もともとアブレーション用レーザーですが、ここでは質量分析に用いています。

yamato

恒温装置(ヤマト科学)

温風循環式の高温装置です。熱重合に用いることができます。乾燥器と似ていますが、反応用に使っています。

 

電気化学装置(北斗電工)

 

 

充放電観測装置()

二次電池の充放電を観測する装置です。当研究室では、リチウムイオン電池、ナトリウムイオン電池、亜鉛空気電池などの材料開発を手掛けています。面白いですよ!

 

HPLC(日本分光)

 

TEM(日立)

 

SEM(JEOL)

 

AFM/STM(SII)

 

環境雰囲気制御装置(ESPEC)

環境制御装置といえばESPEC。